エクセルシア盛岡中央高校デジタルブック
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Reportベトナム訪問記 2016.2.24-25 1998年12月に国際姉妹校締結。以来19年目となるホーチミン市の国立ブイ・ティ・シャン・ハイスクール。同校は市内中心部に位置している生徒数約2,500人の名門大規模校です。本フォーラムには同校から、第1回より歴代校長、副校長、教員及び生徒たち延べ76名が連続参加して教育交流を深めています。同校は建学の精神として「生徒の個性の開花」を定め、学問の陶冶と心身の鍛錬を教育目標としています。経済成長が著しいベトナムという若い国。今後も多様な国際交流が期待されます。 CHUOの生徒たちも過去10回以上はブイ・ティ・シャン・ハイスクールを友好訪問。最も相互交流が盛んな学校の一つです。平成28年2月24日〜25日、盛岡からの視察団(一行14名)の一員として、懐かしい先生方と嬉しい再会を果たしました。本法人からはその2カ月前にも龍澤尚孝理事本部長、千葉研二副校長が同校を視察訪問しています。 とくに今回は、ホーチミン市教育庁ナム主席監察官(前校長)、女性のチ―校長先生(前々校長)ほか13名が、古い友人が来た、と迎えてくれて感激しました。懇談時に、それぞれの表情や仕草が次第によみがえって、盛岡の思い出話やCHUOの教職員に世話になったこと等、通訳を通して語り合いました。 また、同校のDUNG副校長(男性・数学・フォーラム参加者)の個室で話を伺ったところ、ブイ・ティ・シャン・ハイスクールの近年の教育運営は次のとおりでした。1・学力・知識向上のさらなる推進する2・教師が情熱をもって指導にあたる3・生徒の理解力を高める「創造的教育」を重視する4・生徒に予習を徹底させ「自主的勉強」を推奨する5・英米人のネイティーブ教師4名を採用し、実践的英語教育を推進6・毎年約30名の生徒が海外(豪、米、英、カナダ、フィンランド、日本)の大学へ進学している。 さらに教員の副業が認められているので、学校の先生が自宅で開いている「塾通い」が盛んに行われているとのこと。今回は、ホーチミン市内に進出した奈良県の学習塾なども視察しましたが、こうした日本人子弟の通う塾が6社あったり、日本式の幼稚園も開設されている等、経済成長が著しい同国では多様な教育熱もそれに比例して高まっている様子でした。その他、20年来、本法人と親しくしているドンズー日本語学校でホエ校長先生と面談もしてきました。 尚、本法人の龍澤尚孝理事本部長が役員を務めている、いわぎん事業創造キャピタル株式会社から、起業家育成のための事業の一つとして支援を受けたのが、平成28年の7月にハノイに1号店を開店した盛岡の柳家ラーメン店です。半年ほどでスピード出店できたのは、ベトナムへ帰国し、社会人として活躍している、盛岡情報ビジネス専門学校日本語学科のベトナム人卒業生ネットワークと聞いています。CHUOとホーチミン、盛岡とベトナムを結ぶ絆がさらに太くたくましく成長することを期待してやみません。(法人本部 特任部長 川村晴樹) Visit to Bui Thi Xuan High School, Vietnam 2016.2.24-25フォーラムで交流したブイ・ティ・シャン・ハイスクールの先生たちとEXCELSIOR vol.18138

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