エクセルシア盛岡中央高校デジタルブック
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る。例えば、第1回目の講義は、オランダのティーンエイジャーBoyan Slat氏の海洋プラスチックゴミ回収を題材に、「リサーチ、論理的思考、企画、コミュニケーション、プレゼンテーション、行動力」というグローバルな活動や起業に必要とされるスキルとその活用の一例を、生徒が追体験するかのように展開されていった。また、別の機会には、日本に売り込むためのエビの養殖が引き起こす海外での環境破壊をテーマに、現代の経済活動がまさに世界規模であり、我々の日常生活そのものが海外での経済活動とそれに伴う諸問題に深く関わっている事に、生徒たちは国立大学法人東京海洋大学教授。産学連携、高大連携、グローバル連携を組み込んだ東京海洋大学のグローバル教育プログラム、「海外探検隊プログラム」の開発責任者。(www.kaiyodaiglobal.com/abroad/)海外在住歴が12年ある産業界出身の大学教員であり、キャリア開発やビジネススキル開発の著書が多い。2016年春、桐原書店より高校向けグローバル教育補助教材、「アクティブラーニングワークブック(ACTIV)」を刊行。学生と社会人がグローバルキャリアを考えるスタディーグループ、グローバルキャリア研究会(略称グロケン)を主宰する。(www.globalcareer.tokyo)両親が東北出身であり、盛岡との縁もある。サイバー大学客員教授、厚生労働省職業紹介責任者講習講師も兼任する。講師 小松 俊明(東京都出身)最終講義認識を深めた。このように、本校の教室にいながら、小松教授のテーマ提供による世界規模の課題に触れ、その当事者としての課題探求にCHUO生は取り組んでいる。 幸いなことに、小松教授には平成29年度も続けてご指導をいただけることとなっている。また、東京海洋大学が協定を結ぶシンガポール大学などアジアトップ5大学の学生との教育交流会という貴重な機会もご提供いただいている。小松教授に衷心より感謝申し上げるとともに、このようなチャンスが生徒を大いに刺激し、一人でも多く世界に活躍の舞台を広げていくことを、私は期待している。 1月28日(土)、2年SZ、Zコースを対象とした第7回(最終)アクティブラーニング「グローバル化と自分の未来を考える」が行なわれました。これまでの講義の振り返りを行い、さらに「グローバル化」ということについて改めて問い直しました。小松教授からは「どのクラスも中心となるメンバーがいて年間を通して先導し、その影響が周りに広がっていくのを実感した。どの生徒たちも自分なりの参加の仕方や意識を得ながら成長していった」とのお言葉をいただきました。Special Lecture of Active Learning by Prof. Toshiaki KomatsuEXCELSIOR vol.18154

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