エクセルシア盛岡中央高校デジタルブック Vol.20
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活動はもとより、参加教員も日本を、岩手を楽しみ、学んでいます。 本校の生徒は、修学旅行、グローバルリーダー育成研修、姉妹校派遣などの海外派遣、交流事業を通して一つのことを複数の視点で見られるようになってきました。自ら海外に行き、また日本で海外の生徒と交流することにより、今まで当たり前だと思ってきたことが、当たり前でない世界があることを認識するようになりました。 これからの社会は、一つの地域に複数の文化が混在するマルチカルチャルな考え方が多くなるのではないかと思います。生徒たちは、これからの社会に対応する力をCHUO国際教育フォーラムを通して養っているのだと感じています。 最後に、これらの活動の礎を担っていただいている盛岡中央高校、龍澤学館に尊敬の念を示します。 第20回のCHUO国際教育フォーラムを終えた今、立ち止まり振り返ってみると、長いようで短い20年でした。20年前の記憶がさほど鮮明ではないので当時のエクセルシアを何冊か覗いてみましたが、懐かしい生徒、教員が目に飛び込んできました。今でこそ国際化が当たり前の社会ですが、20年前は学校が海外に姉妹校を持つというのはかなりハードルが高かったような気がします。その頃、私はクラスの運営が精一杯で、国際交流まで手が回らない状況でした。また、英語科の教員でありながら、国際交流に対しての自分の心のハードルも高かったように思います。 20回を経験し、今改めて感じることは、「20年間で大きく変わったことと、20年前から変わらないことがある」ということ。姉妹校の数、これは大きく変わりました。今日までで25を数えます。1年に1校以上増えている計算です。それに伴って交流の規模も拡大、またプログラムの内容も要望を取り入れたもの、時代背景に合ったものとなるよう変化してきています。一方で、変化していないものもあります。それは、人の心です。当初我々は、数多くの外国の生徒に対しての一斉の対応は不慣れではありましたが、それでも、もてなしの心は存分に発揮できていたと思います。海外のゲストもそれに応えてくれ、生徒間の心の交流はできていました。 ここ数年は、国際課の綿密な企画のおかげで、大人数の参加者をかなりスムーズに動かしていけるようになってきました。毎年のフォーラムの反省が一つひとつ改善され、より充実したものになってきています。生徒のSomething that has never changed 〜The heart of hospitality〜Hideki Kumakura Senior Head Teacher of Morioka Chuo High Schoolずっと変わらないもの ~もてなしの心~盛岡中央高校 教頭 熊倉 秀紀Send off at Morioka Station on September 3, 20182018年9月3日 盛岡駅にてお見送りEXCELSIOR vol.20 ◆ CHUO国際教育フォーラム20回記念号119

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