エクセルシア盛岡中央高校デジタルブック Vol.20
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Presentationプレゼンテーションが高くないことがわかります。 アメリカについてです。ここでは、フェミニズム(英: feminism)、女性主義的な考え方のもと、アメリカ全土で女性の権利と平等の機会の主張のためのデモの行進などが行われています。土曜日に開催されている女性の行進または抗議活動は、全米50州の600以上の都市に拡大しています。 今までは女性に焦点を当ててきましたが、男性の差別もあります。例として、韓国の徴兵制度について話します。徴兵制度により苦しんだ韓国人のイ氏によれば、韓国社会では、徴兵が「社会人になる一つの段階」として位置づけられているそうです。このため、徴兵を完了していない場合、就職が困難になるといった不利益を被ることになるといいます。過酷な服務環境を背景に、韓国軍隊内では暴力やいじめが横行。自殺につながるケースや、集団で暴行を加え、死亡者が出る事例が相次いで報告されています。  性の差別は、どの国・地域でも起こりうる問題であることが、ここまでで明らかになったと思います。そのため私たちは、女性が進んで教育を受けられる環境を提供して行くことが必要不可欠なことだと感じます。女性が教育を受け、学び、社会進出することで、男女ともにアイデアの引き出しを増やすことができます。そうすることで、様々な発想が生まれ、それが教育の質向上につながることだと考えます。  Next, we talk about Peace, Justice and Strong Institutions. Racism is to harass humans against race, ethnicity, nationality, region, to a particular person, leading to acts or discrimination such as violence, bullying or conflicts. We should have tolerance to different culture, religion and people for instance, we think schools should increase diversity and prevent bubbles. It means open minds.  Response of students “Are there teachers who are partial in dealing with their students?”Here, let us show you a survey. This is common situation that we see discrimination.  This shows how often and unconsciously we act misleading behavior. 続いて、「平和と公正」について取り上げます。 人種差別がこの問題での核となりえます。人間を人種や民族・国籍・地域において、その特定の人に対して嫌がらせや暴力、差別をすることは現在も多少なりとも起こりうる問題です。ここで、私たちは次のように考えます。私たち人間は包括的にならなければならない、と。多様性を増やし、今まで根付いてきた凝り固まった考えを解きほぐし、新しい風を吹かせないといけない、と考えます。 公平性の問題は、教育現場でも表れています。「えこひいきをしている先生はいるか」との問いで、どの学校でもほぼ半数以上の生徒がYesと答えているのです。教育をする立場の教師がこう思われていては、いけません。  Some poor children can’t go to school because their parents don’t have enough money to spend for education. However, if government offer free education to them, their lives will be different.  In conclusion, in order to accomplish our ideal school, we set our prime goal as Quality Education, and we are talking about Gender Equality and Peace, Justice and Strong Institutions. What we can do is that you are conscious of seeing each individual. You always check whether there is discrimination consciousness in yourself for a bright tomorrow. Thank you very much.  これらの問題例から、私たちは今何ができるのだろうかと考えてみました。性差による役割や、従来の習慣を一度見直し、平等に個人の能力が最大限に生かされる場を作ること、それが学校であるべきで、その延長上が社会であることが理想だと考えます。差別の問題をなくすためには、人種・民族で判断するのではなく、その人個人を見るように意識することが大切です。そして、常に自分の中で差別意識が生まれていないかどうかを再認識することが、問題解決への第一歩になると確信しています。 よって、2030年の私たちが考える理想の学校は、ジェンダーが平等であること。そして平和・公正が全ての人に与えられる学校を創りたい、と考えます。What we can do 私たちにできること16.PEACE,   JUSTICE AND   INSTITUTIONS平和と公正をすべての人にEXCELSIOR vol.20 ◆ CHUO国際教育フォーラム20回記念号23

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