エクセルシア盛岡中央高校デジタルブック Vol.20
71/140

 3月半ば、姉妹校を訪れました。晴れて日が差していても極寒の空気。古都の美しい街並みも寒さに耐え今に残っている、と感じました。生徒はホームステイ先から学校に通い、授業に忙しく参加しました。一日はブリュージュ(ブリュッヘ)へ日帰り観光し、中世に国際貿易で繁栄した運河の街を見学しました。 EU本部があり、街中は地下鉄とトラムとバスが行き交い、中世と現代が入り混じった不思議な風景に圧倒されました。街を歩くと、欧州全土やアフリカからの多くの移民を目にしました。治安は良く、人々もビールが好きで素朴と言われるように、穏やかでした。 先生方やHSの家族を通し、ブリュッセルの日常や学校を経験しました。何より異文化への寛容を学べたことが収穫でした。アニメは日本、音楽は韓国だそうです。若者は流行に敏感です。他国に対する憧れは人と人とがつながる重要な要素であり、高校生が互いの魅力を認め関係を作る重要性を確認しました。この友好関係が続くことを願っています。 私は今回の姉妹校派遣でアルゼンチンに行くにあたり、異文化理解を深めること、英語教育の在り方について学ぶことをテーマにしていました。 アルゼンチンの挨拶の仕方は、「ハグアンドキス」です。日常的にハグをすることのない私は、初めのうちはこの文化に馴染むことができませんでしたが、2週間滞在し異文化理解を深めたことで今では「ハグアンドキス」が恋しく思われるほどになりました。 また、私の通ったColegio Wardは、英語教育に力を入れている学校で、大半の生徒が流暢な英語を話すことができました。英語を一生懸命に話そうとする生徒たちから刺激を受けました。 今回の派遣では沢山の刺激を受け、学ぶことの多い良い経験となりました。さらに、フレンドリーで優しい人たちに囲まれ、充実した2週間を過ごすことができました。また、海外に行くチャンスがあれば、積極的に挑戦していきたいです。 2012年3月に姉妹校締結をして以来、ついに初の姉妹校訪問を実現することができました。盛岡を出発してから約40時間後、地球の裏側にあるブエノスアイレスに到着。現地では先生方や生徒、ホストファミリーの皆さんから、アルゼンチン流の挨拶「ハグ&キス」で大歓迎してくれました。 Ward高校では日本からの初めての来客ということで、幼稚園から高等学校まですべての先生方、生徒の皆さんが歓迎してくれました。これまでにフォーラムに来日した先生方や生徒たちは、フォーラムに参加したことや日本での滞在経験をとても誇らしく周りの方々に語ってくれていたのが印象的でした。 毎日多くの先生方が快く対応してくださり、とても心温まる滞在でした。本校の生徒たちも各自で設定したテーマに沿って、多くのことを学ぼうと努力を重ねました。多くのイGoodwill Visit to Sister SchoolsExcitement of meeting new people and studying in a different multicultual place helps students tu forge their identities.姉妹校研修 ~ベルギー・アルゼンチン・フランス・ベトナム~異文化・多様性の中で学び、刺激的な出会いがアイデンティティを形成Belgium, Brussels,Visit ofSt. Ursula High School Noriko Ogasawara小笠原 典子 教 員 ベルギー、ブリュッセル、セントウルスラ高校を訪問してInstitut SainteUrsuleBelguimFeeling the culture ofArgentinaMomoko Nozaki野崎 桃子 2年Zコース アルゼンチンの文化に触れてColegio WardArgentinaAs the same humanYukie Sasaki佐々木 幸恵 教 員 同じ人間としてEXCELSIOR vol.20 ◆ CHUO国際教育フォーラム20回記念号69

元のページ  ../index.html#71

このブックを見る