エクセルシアVol.21
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マリアナ・ベイ・サンズ このホテルの下にも行ってみたけど、想像以上に大きくてびっくりした。迫力に圧倒されました。夜景はとてもきれいで落ち着いた風景だった。マーライオン日本にはこのような色鮮やかな噴水のようなものはあまり見られないので、文化の違いを感じさせられて感動しました。思った以上に綺麗で観光客がたくさん集まっていて、空気もとても気持ちよかったです。SJI MUN 初めて見ましたが外国人の積極性と話したりまとめたりする能力に圧倒されました。 自分の考えをもっと積極的に発信できるようになりたいなと思いました。難しかったけど、とてもたくさんのことを学んで吸収できたなと思いました。フラトンホテル マリアナ・ベイ・サンズやマーライオンが見えるというホテル。色合いがロマンチックでとても好きな感じだった。振り返り 今回の経験で、SJI MUNで聴衆者として参加をしたり、様々な文化の建物を見たり、シンボルとなるものを見たり、色々な国籍の人たちとお話をするという経験を沢山し、日本と違い、教育では、一人一台パソコンを持っての授業をしていたり、宗教の面では、一つの宗教に縛られずそれぞれの宗教を尊重し、技術面ではスーパーなどの小さいところから高齢者などの為に自動でカートをあげてくれる機会がついているなどといった違いなど、様々なことを学べてとても良かった。先進国であり、多国籍であるシンガポールの派遣に行き、たくさんのことを学び、吸収し、発見できたので、とてもよかった。また機会があれば応募し、もっと沢山のことを学んで将来につなげていきたいです。 私の今回のシンガポールへの渡航目的は、多民族国家の暮らしの様子を学ぶことでした。具体的には、異なる宗教や文化が交じり合う中で、人々がどのようにお互いを尊重しあって暮らしているのかを知り、人との関わり合いのより良い在り方を探すことが目的でした。 実際に現地に行ってみると、ほぼ単一民族国家とも呼べる日本との違いにとても驚きました。まず多民族国家という言葉の通り、街のどこへ行っても中国系、マレー系、インド系、ヨーロッパ系などの様々な民族の人達が交じり合っており、英語、中国語に限らず多様な言語が飛び交っていてとても新鮮でした。学校内でも「彼女はマレーシアから来て、彼は中国人で…」などと紹介されることが多く、これが多民族国家の在り方なのか、とかなり驚きました。また、食事の種類も豊富で、どこでも色々な料理が楽しめました。私のホストファミリーもそこがシンガポールの一つの魅力だと言っていて、多民族国家ならではの特権のように感じました。それ以外にも、キリスト教の教会があると思えばイスラム教の祈りのための場所があったりと、宗教の多様性も身近に体験することができました。シンガポールへ行く前の私は、多民族国家について、様々な文化や宗教の人達と暮らしていれば、自分とは違う考え方や価値観を持つ人たちと関わる機会も多いだろうと思っていて、またそれが魅力的だと感じていました。仲良くなった現地の生徒に多民族国家についての考えを聞いてみると、実際に暮らしている人達にとっては長所も短所もあるようでした。良い点は、他民族の文化を身近に体験できること、また、他民族に対しての偏見を払拭できることだと言っていました。逆に大変な点は、他の民族の人といる時に作法や宗教上の都合で出来ないことを知らずにしてしまって白い目で見られる事がある、ということでした。具体的には、ムスリム教徒だと知らずに豚肉を勧めてしまったり、麺を音を立てて啜ったりしてしまうことだそうです。確かに日本にいればルールやマナーに関して大体は共通の認識がありますが、異なる文化の人と暮らすのは、常に気を配る必要がありかなり大変なことだと思います。シンガポールの住宅事情 多民族国家の話から離れますが、今まであまり知らなかった、シンガポールという国についても新たな学びがありました。国民の約80%は政府が運営している公営住宅に住んでいて、どこへ行ってもその建物を見ることができました。その他の人達はコンドミニアムや一軒家などのプライベートな住宅に住んでいました。家庭の特徴としては、日本では家にお手伝いさんがいると聞くと、凄くお金持ちだという印象をもちますが、シンガポールでは雇うための費用が安いためそれは一般的なことだそうです。実際に私のホストの家や、遊びに行った友達の家、クラスメイトの家にはお手伝いさんがいました。また、街の中に自然が多い事も大きな特徴だと思います。シンガポールは高層ビルが立ち並ぶ都会的なイメージが強かったのですが、「街の中に自然がある」ではなく「自然の中に街がある」を目指して政府が何年も前から始めたという緑化計画のおかげで、街中に緑があふれていました。計画を始めたばかりの頃は、木の高さが全て同じで人工的な景観だったそうですが、今は高さも色々で自然な様子になっています。その他には、食料自給率が低く、そのほとんどを輸入に頼っているため、万が一戦争などの事態が起こってしまった場合に食料が確保できないことが問題視されているようです。今の日本も同じような問題を抱えていSingapore, Life and culture in multicultural nationHaruhiChiba千葉 はるひ2年SZ1組シンガポール、多民族国家の暮らしと文化EXCELSIOR vol.2172

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