エクセルシアVol.21
75/108

るので、両国の経済的な他の共通点も調べてみたいと思いました。 今回の姉妹校派遣では、シンガポールという国について、多民族国家の暮らしの様子についてなど、知りたかった沢山の知識を吸収することができました。前述した国の現状についての情報など、現地の人達は沢山のことを説明し、伝えてくれ、とても嬉しくありがたかったです。渡航テーマでもあった、人との関りあいに関しての学びについては、いい意味で予想外だった部分もありました。現地の人達は多様性を受け入れる文化を持っているだろうという強い先入観から、人間関係においても相手の短所をも長所だと受け止められるような建設的な性格の人が多いのではと思っていましたが、そんなことはありませんでした。結果的に、国の様子が大きく違っても、人々の様子は根本的にはそんなに変わりはないのかな、と思いました。シンガポールに行くのは初めてだったのですが、常に温暖でスコールの多い熱帯雨林気候や、観光名所、観光客の多さなど、全てが魅力的でした。シングリッシュと呼ばれるシンガポール独特の英語の言い回しを体験することもでき、英語での会話も楽しめました。研修中、放課後にはマーライオンやマリーナベイサンズ、ボタニカルガーデンなどを訪れる機会もあり、非常に濃い、充実した10日間でした。今回の学びは全て、現地に行き自分の目で見て経験しないと得られなかったものだと思います。このような機会を与えてくださった学校、先生方、そして家族への感謝を忘れず、今後の国際交流活動にも精力的に取り組んでいきたいです。 私は、シンガポールに姉妹校派遣に行ってきました。シンガポールは、著しい経済成長を遂げた国として有名で、それを成し遂げられた理由の一つとして「エリート教育」があります。このことに注目し私は、「シンガポールと日本の教育の違い」を研究テーマに掲げ、現地で学んできました。 シンガポールは教育の水準が高く、多くの人がバイリンガルであるような国です。実際に私のホストファミリーは、英語と中国語が話せる家族でした。他にも英語と日本語が話せる生徒がいました。また、私のホストブラザーは塾や水泳、ピアノ教室など習い事が多く、毎日忙しいようでした。ここにも教育への意識の高さが見られます。小学生の頃から多くの分野に触れておくことで、より良い人材を生み出しているのだと感じました。一般的な教育制度は二期生で、一学期は1月から5月までで長期休暇が入り、二学期は7月から11月まででその後11月から12月にかけて長期休暇が入ります。プライマリースクールは6年間で、セカンダリースクールは4〜5年間の中等教育で教育終了後は全員が試験を受け、その結果が良ければ大学進学教育に進める制度になっています。大学進学を考えている人はとても大切な期間だそうです。私のホストシスターも海外の大学へ進学を考えていると言っていて、毎日勉学に励んでいました。SJI高校は7時半から始まります。初日の朝、6時45分に家を出ると聞いてすごく焦りました。私はいつも7時起床なのでとてもつらかったです。始まる時間が本校より30分も早く、終わる時間は4時半と同じくらいでした。1科目60分授業で7時間授業でした。移動授業がほとんどで、校舎が6階まであり大きな学校でした。エレベーターも完備されていてバリアフリーも進んでいました。また、シンガポールの男性はレディーファーストの精神があり、私たちが出るまでドアを開けておいてくれたり、荷物を持ってくれたりと優しい人たちでした。パソコンが教科書 学校では、生徒全員がパソコンを持って授業を受けていました。宿題はレポートを作成して提出するような課題が多く、日本とは大きく違っている部分だと思いました。日本では、プリントやノートなどに書くことが主流ですが、シンガポールの学校では日本のように書くということが少ないように感じました。その代わりパソコンを使っていることが多く、ハイテク教育が進んでいると感じました。本校でも現一年生がiPadを一人一台持ち、それを用いての授業が始まっていて、シンガポールの教育に近づいているのがいいと思います。また、教科書がパソコンの中に入っていてそれに打ち込んでいました。このようなことを日本でも、始めていくべきだと思います。レポート作成や打ち込みなどは、将来必ずと言っていいほど必要な能力になってきます。その能力を学生の頃から養っていくことで、大人になったときより高いレベルの仕事ができるようになると思います。Education inSingaporeHarukaUrakami浦上 青花2年Z1組シンガポールSJI報告書姉妹校の生徒と街へ出かけましたEXCELSIOR vol.2173

元のページ  ../index.html#75

このブックを見る