エクセルシアVol.21
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す。蘇州外国語大学附属外国語学校は、幼稚園から高等部まであり、英語、独語、スペイン語、日本語、フランス語、アラビア語学科が設けられています。清華大、北京大、中国科技大、复旦大、上海交通大、香港大等中国国内の一流大学、ケンブリッジ、オクスフォード等の大学にも進学している学校でした。中学2年生のオールイングリッシュの授業を参観しましたが、中学生と思えないハイレベルの授業が展開されていました。最後に姉妹校の复旦大附属中学を訪問し、吴校長先生と4年ぶりにお会いしました。复旦大附属中学創立の創立は、1950年、国家重点大学の复旦大学の附属中学校として重点教育校であり、中国でもトップレベルの学校です。全校生徒は1700名、54クラス、全寮制の中高一貫校で、海外大学への進学も多く、中国国内では复旦大学はもちろん、前述の国内有名大学、海外有名大学に進学しています。毎年フォーラムに参加する生徒達も優秀であることはもちろん将来中国のトップリーダーになる資質を持った生徒達です。今回、コーディネートしてくれた(株)GESの李社長が复旦大附属中学を卒業し、上智大学に進学、大学院生のとき現在の会社を創業した方で、吴校長先生とCHUO国際教育フォーラムにも来たことがあり、そのご縁で訪問が実現したものです。一緒に参加した日本の校長先生方からは、どのようにしてこのような超一流校と姉妹校になれたのかと尋ねられ、何か誇らしげな気持ちを持つことができました。上海での歓迎会には、昨年7月まで留学していた夏晗君も参加し、クラスからのメッセージとお土産を渡してきました。戻ってからも将来に向け頑張っていました。 中国の発展はすさまじいスピードです。都市はどこに行っても高層ビルが林立し、高速道路が整備され、大型の高級乗用車が道路に溢れ、高速鉄道も全国に張り巡らされています。人口約14億1千万人、そのエネルギーは計り知れません。生き馬の目を抜く競争社会です。改めて、いつも皆さんに話している「自分の目で見て確かめる。本物にふれる。」ことの大切さを実感してきました。地域における多文化共生社会の実現に向けて2年SZ1組 千葉凜々子1.私が今まで”知ったつもり”でいた中国は、実際私が見て聞いて触れた中国とは大きく異なった国だったとつくづく感じる。広大な自然、多くの文化が入り交じった街並み、美味しい食事、人々の暖かさや優しさ。インターネットやテレビなどマスメディアというフィルター越しでは知り得ない中国が、そこにはあった。2.地域における多文化共生社会の実現。それに必要なことは、1で前述したような体験の機会を多くの人に設けることだと考える。百聞は一見に如かずという言葉のように、何のフィルターもかかっていない実際の国を体験してもらうのだ。渡航することは難しくとも、異国の文化に触れる体験は日本国内、地方自治体主催でも可能なことである。そこで自分と生まれ育った環境が違う人とコミュニケーションを中国雲南省派遣千葉凜々子/鎌田朋乃加19.11复旦大附属中学吴校長先生を囲んでEXCELSIOR vol.2191

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