岩手県にある盛岡中央高校の国際Rコースは、豊かな人間性・国際性を育む高校留学プログラムです

ホーム  | アクセス       インスタグラム   フェイスブック   LINE

お知らせ > 帰国報告会2018 > 遠藤紗樹さん 体験発表

Mistakes are the proof that I am trying

遠藤 紗樹

1 はじめに
帰国報告会2018

私が留学したいと思った理由は、もちろん英語力を上達させたいと思ったからです。小さい頃から外国に憧れており、英語を使う職業に就きたいという夢を持っていたので、一年間という長期留学できるこのコースに入りました。日本を出発前は、頑張って英語を上達させたい、現地の友達をたくさん作りたいなど期待でいっぱいでした。しかし、いざ異国の地に立つといろんなことに対する不安で泣きそうでした。

2 挑戦した証

オーストラリアで共に勉強した日本人は20人で、そのうち、盛岡から行ったのは私と日菜子さんの二人だけでした。初めて岡山から合流した生徒たちに会った時、人数の多さと彼らの語学勉強に対する強い意志に圧倒され、これからの留学生活が不安になりました。彼らは、間違いに恐れず、いつも自信をもって英語を話していました。
私は、自分にそんな事できないであろうと殻に閉じこもり始めました。間違える事が怖くて、英語を思うように話せずにいました。誰かに話しかけることも、授業中に手をあげて発言することも怖くてできませんでした。その時の私にはみんな頑張っているように見えて、自分だけ怖いからと言い訳をして逃げているだけではないかと落ち込みました。頑張ろうと思っても、思うようにいかない時、ICETの先生やホストファミリーに間違ってもいい、「間違えることは良いことだ。挑戦した証拠だ。」と言ってくれて、その時の私にはとても大きな力になりました。ホストファミリーには、辛い時にはたくさんお世話になりました。泣きたくなる時などいつもそばにいてくれて、力になってくれました。その時から、辛いことから逃げたくないと思うようになり、そう思えた事がこの留学で一番成長した事だと思います。

3 周囲の評価

私が通っていた学校では、現地の生徒たちと受ける選択授業が3つあり、その一つmolecular gastronomyという授業は日本人では私一人でした。先生が話していることが全く理解できないから何をすればいいかも分からなく、毎回そのクラスに行くのが嫌でした。その中で、友達を一人でも作りたくて、頑張って自分からクラスの子に話しかけました。なんでも聞ける子がいると少し気持ちも軽くなるものです。そのため、徐々に授業に行くのが楽しくなって行きました。
中期になると、英語を話すのが怖いという気持ちはなくなり、現地の友達やホストとの生活に慣れ、毎日が楽しなってきました。その半面、自分だけ英語力が上がってないんじゃないかと不安になるときが多々ありました。そのような中、英語力を計るテストがありました。初期よりは上がっているものの、周りのみんなはもっと上がっているんじゃないかなどマイナスのことを考える時期がありました。electiveのクラスには慣れてきた頃で、現地の人達と同じレベルでアセスメントを提出しなくては行けませんでした。日本の宿題とは違って、音楽を作ったりマガジンカバーをデザインするなど、とても実践的であり難しくて途中何度も諦めそうになりました。

4 教育における他国の日本の相違点

中期には、URAフォーラムという、いろんなバックグラウンドを持った人達と世界の問題について話しあう機会がありました。私にとって一番心に残っているイベントでした。私のグループは教育をテーマに話し合いました。主に、ヨーロッパとアジアに別れて、授業のスタイルなどについて話し合いました。日本は、海外に比べて、お互いを比べあう傾向にあるというまとめになりました。海外は校則がそこまで厳しくなく、何が良い事なのか、悪い事なのか自分たちで考える環境や習慣を作っており、そこが日本の高校生との相違点と感じました。
他国の教育を受けている生徒は考え方も違い、そのような人達と意見交換ができてとても良い経験ができました。英語でのディスカッションやプレゼンテーションは大が変でした、最後に褒められて自信にもなりましたし、たくさんの友達を作れて嬉しかったです。

5 自分たちで判断ができるような環境

後期では、みんなの前で話すときも前ほど緊張しなくなり、初期では見られなかった自分がみられました。初期にあった不安なんか嘘みたいに、毎日がとても楽しかったです。

6 自分を変えるチャンス

最終的に私にとってこの留学は、英語力上達のためだけでなく、自分を変えるチャンスでありました。一年間、楽しいことばかりではなく、不安や大変な事も多くありましたが、留学していなかったら気がつくことも、考えることもなかったと思います。このように留学という貴重な経験をさせていただき、今は留学することができて本当に良かったと心から思います。

7 終わりに

この留学はたくさんの人たちに支えられ、一年間頑張ってくる事ができました。留学に出してくれた家族、日本から応援してくれた先生や友達、一番近くで支えてくれたホストファミリーや現地の先生や友達に心から感謝します。
ありがとうございました。